2026.03.23
Amazonエラーコード8572とは?原因と解決方法を徹底解説
Amazon出品者が遭遇するトラブルの中でも、特に原因がわかりにくいのが「エラーコード8572」です。商品登録や編集時に突然このエラーが表示され、困惑する出品者は少なくありません。
エラー8572は、JANコード(UPC/EAN)を取得した企業と、実際のブランド所有者が一致しない場合に発生するエラーです。例えば、A社がJANコードを取得しているのに、商品ページではB社がブランドオーナーとして登録されているような場合、Amazonのシステムが矛盾を検出してエラーを表示します。
本記事では、エラー8572の正確な定義、発生する具体的な原因、そして実践的な解決方法まで詳しく解説します。
目次
Amazonの8572とは?
まず、エラーコード8572の基本的な内容を理解しましょう。
エラー8572の定義
エラーコード8572は、Amazon出品時に表示されるエラーメッセージで、正式には「Error 8572」として表示されます。
このエラーは、商品のJANコード(UPC/EAN)を取得・管理している企業と、Amazonに登録されているブランド所有者が一致しない場合に発生します。Amazonのシステムは、JANコードのデータベースとブランド登録情報を照合し、矛盾を検出するとこのエラーを表示して商品の登録や編集をブロックします。
JANコード(Japanese Article Number)は、商品を識別するための国際標準規格のバーコードで、GS1という国際機関が管理しています。日本では、GS1 Japanが事業者コードを発行し、企業はこのコードを基にJANコードを生成します。
エラーが発生する状況
エラー8572は、以下のような状況で発生します。
新規商品の登録時
新しい商品をAmazonに登録しようとした際に、エラー8572が表示されて登録できないことがあります。特に、オリジナル商品やプライベートブランド商品で、JANコードとブランド情報の設定が正しくない場合に発生します。
既存商品の編集時
すでに出品している商品の情報を編集しようとした際に、突然エラー8572が表示され、編集できなくなることがあります。これは、他の出品者が同じJANコードで異なるブランド情報を登録したり、Amazonのシステムが情報の矛盾を検出したりした場合に起こります。
商品カタログの統合時
複数の商品ページが存在し、それらを統合しようとした際にも、JANコードとブランド情報の矛盾により、エラーが発生することがあります。
エラーによる影響
エラーコード8572が発生すると、以下のような影響があります。
まず、新規商品の場合は商品を出品できないため、販売機会を失います。既存商品の場合、価格や在庫数の変更、商品説明の編集などができなくなり、適切な商品管理ができなくなります。
このエラーが長期間解決されないと、売上に深刻な影響を与える可能性が高いです。特に、セールやキャンペーンのタイミングで価格変更ができないと、大きな機会損失につながります。
8572エラーが発生する原因
エラー8572が発生する具体的な原因を詳しく解説します。
JANコードとブランド所有者が一致しない
最も一般的な原因は、JANコードの事業者コードとブランド所有者の不一致です。
JANコードの構造
JANコードは、通常13桁の数字で構成されています。最初の9桁が「事業者コード」で、GS1 Japanから企業に発行されます。次の3桁が「商品アイテムコード」で、企業が自社で設定します。最後の1桁は「チェックデジット」です。
事業者コードは、その企業固有のコードであり、GS1のデータベースに登録されています。Amazonは、JANコードから事業者コードを抽出し、GS1のデータベースと照合することで、そのJANコードがどの企業に発行されたものかを確認します。
不一致が発生するケース
ケース1:OEM製品の場合
OEM製品(他社に製造を委託した製品)では、製造委託先が取得したJANコードを使用することがあります。この場合、JANコードの事業者コードは製造委託先の企業のものになりますが、ブランドオーナーは自社です。
例えば、A社が自社ブランド「BrandX」の商品をB社に製造委託し、B社が取得したJANコードを使用した場合、JANコードの事業者コードはB社のものですが、Amazonのブランド登録では「BrandX」のオーナーはA社となります。この矛盾により、エラー8572が発生します。
ケース2:代理店や販売業者のJANコードを使用
メーカーから商品を仕入れて販売する場合、代理店や販売業者が独自にJANコードを取得して使用することがあります。この場合も、JANコードの事業者コードと実際のブランドオーナーが一致せず、エラーが発生します。
ケース3:企業の合併・買収・分割
企業が合併、買収、分割などを行った場合、JANコードの事業者コードが旧社名や旧体制のままになっていることがあります。一方、Amazonのブランド登録は新しい企業名で行われているため、不一致が生じます。
ケース4:誤ったJANコードの使用
他社が取得したJANコードを誤って使用してしまった場合、エラーが発生します。これは、商品データの入力ミスや、仕入れ先から提供されたJANコードが誤っていた場合などに起こります。
ブランド名の表記ゆれでも発生することがある
JANコードとブランド所有者は同一でも、ブランド名の表記ゆれによりエラーが発生することがあります。
表記ゆれの例
英語表記と日本語表記の違い
JANコードのGS1データベースには「ABC Corporation」と登録されているのに、Amazonのブランド登録では「ABCコーポレーション」と登録されている場合、Amazonのシステムが別の企業と認識し、エラーを表示することがあります。
大文字・小文字の違い
「BRANDX」と「BrandX」、「brandx」など、大文字・小文字の違いも、システムによっては別のブランドとして認識されることがあります。
スペースやハイフンの有無
「Brand X」と「BrandX」、「Brand-X」など、スペースやハイフンの有無も表記ゆれとなり、エラーの原因になることがあります。
株式会社や有限会社などの法人格の表記
「株式会社ABC」と「ABC株式会社」、「ABC Co., Ltd.」など、法人格の表記位置や形式の違いも、表記ゆれとして認識されることがあります。
表記ゆれが発生する理由
JANコードを取得する際の企業名登録と、Amazonのブランド登録を行う際の入力が、異なるタイミングや異なる担当者によって行われた場合、表記のばらつきが生じることがあります。特に、海外ブランドの日本展開や、複数の部署が関与する場合に表記ゆれが発生しやすくなります。
Amazonの8572エラーの解消方法は?
エラー8572を解消するための具体的な方法を解説します。
事業者コードを取得している企業と自社ブランドが一致しているか確認する
まず、JANコードの事業者コードが誰に発行されたものかを確認しましょう。
GS1データベースでの確認
GS1 JapanのウェブサイトやGS1のグローバルデータベースで、自社が使用しているJANコードの事業者コードを検索できます。事業者コードから、どの企業にそのコードが発行されたかを確認できます。
不一致が見つかった場合の対処法
対処法1:自社で新たにJANコードを取得
もし、他社の事業者コードを使用していることが判明した場合、最も確実な解決方法は、自社でGS1 Japanから事業者コードを取得し、新たにJANコードを生成することです。
GS1 Japanへの登録には、企業情報の提供と登録料(企業規模により異なりますが、年間数万円程度)が必要です。登録が完了すると、自社専用の事業者コードが発行され、自由にJANコードを生成できるようになります。
新しいJANコードを取得したら、Amazonの商品ページで使用するJANコードを更新します。ただし、既存の商品ページで使用中のJANコードを変更すると、商品ページが分割される可能性があるため、慎重に対応する必要があります。
対処法2:正規の権利関係を証明する
OEM製品などで、製造委託先のJANコードを使用する正当な理由がある場合、Amazonのセラーサポートに連絡し、状況を説明します。
OEM契約書、製造委託契約書、ブランド使用許諾書など、正規の権利関係を証明する書類を提出することで、Amazonがエラーを解除してくれる可能性があります。ただし、審査には時間がかかることがあります。
対処法3:ブランドオーナーとJANコード所有者の関係を明確化
企業グループ内で、親会社と子会社、または関連会社間でJANコードとブランドを分担している場合、その関係を証明する書類(登記簿謄本、資本関係を示す書類など)を提出することで解決できることがあります。
表記ゆれを解消する
ブランド名の表記ゆれが原因の場合、表記を統一することで解決できます。
まず、GS1 Japanに登録されている自社の企業名・ブランド名の正確な表記を確認しましょう。登録情報は、GS1 Japanのマイページや、登録完了時に受け取った書類で確認できます。
次に、Amazon Brand Registryに登録しているブランド名の表記を確認することも大切です。Seller CentralのBrand Registryページで、登録済みのブランド情報を確認できます。
これらを踏まえて、GS1の登録情報とAmazonのブランド登録情報を比較し、表記が異なる場合は統一するようにしましょう。
なお、統一する際の注意点として以下の点を厳密に一致させましょう。
- 英語表記と日本語表記の選択
- 大文字・小文字の使い分け
- スペース、ハイフン、ピリオドなどの記号の使い方
- 株式会社、Co., Ltd.などの法人格の表記形式と位置
- 略称ではなく正式名称を使用するかどうか
また、表記を統一した後もAmazonのシステム上でエラーが解消されない場合は、セラーサポートに連絡しましょう。表記ゆれを解消したこと、GS1とAmazonの登録情報が一致していることを説明し、エラーの解除を依頼することが大切です。
ブランド登録(Brand Registry)を活用する
Amazon Brand Registryに登録することで、エラー8572の発生を予防できます。
Brand Registryとは、商標を持つブランドオーナーがブランドを保護し、管理するためのプログラムです。Brand Registryに登録することで、自社ブランドの商品情報を管理する権限が強化され、他の出品者による無断登録や誤った情報の追加を防げます。
なお、Brand Registry登録には以下の要件を満たす必要があります。
- 特許庁(または各国の商標登録機関)に登録された商標を持っていること
- 商標登録証明書(登録番号)を提出できること
- 商標が商品またはパッケージに表示されていること
Brand Registryに登録する際のブランド名は、GS1に登録されている企業名・ブランド名と完全に一致させることが重要です。表記ゆれがあると、後々エラー8572の原因になる可能性があります。
商標登録証明書に記載されている表記と、GS1の登録情報、Amazonのブランド登録を、すべて統一しておくことで将来的なトラブルを予防できます。
まとめ
Amazonエラーコード8572は、JANコード(UPC/EAN)を取得した企業と、実際のブランド所有者が一致しない場合に発生するエラーです。商品の登録や編集がブロックされ、販売活動に支障をきたす深刻な問題です。
エラーが発生する主な原因は、JANコードの事業者コードとブランド所有者の不一致、およびブランド名の表記ゆれです。OEM製品での製造委託先のJANコード使用、代理店のJANコード使用、企業の合併・買収による情報の不整合、表記の英語・日本語の違い、大文字・小文字の違い、スペースやハイフンの有無などが具体的な原因となります。
解消方法として、まず事業者コードを取得している企業と自社ブランドが一致しているか確認したり、不一致がある場合は、自社で新たにJANコードを取得する、正規の権利関係を証明したりするなどの対処を行いましょう。
エラー8572は、JANコードとブランド情報の関係を正しく理解し、適切に管理することで解消できます。エラーが起きた場合は本記事のとおりに焦らず対処するようにしてください。
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