2025.10.23
楽天クーポンアドバンス広告(CA広告)とは?クーポンを活用した売上拡大の仕組みを徹底解説
楽天市場で商品を販売する店舗にとって、「CA広告(クーポンアドバンス広告)」はクーポンの魅力を活用して高いコンバージョン率を実現する効果的な広告ツールです。
(Coupon Advance:クーポンアドバンス広告)とは、クーポン付きで商品を表示させることで、通常の広告よりも高い購買率を実現できるクリック課金型の広告サービスです。
この広告を活用することで、価格に敏感な顧客層へのアプローチ、セール期間中の売上最大化、新規顧客の獲得など、様々な目的を達成できます。
本記事では、CA広告の基本的な仕組みからその他広告との違い、設定方法、効果的な運用のコツ、成果を最大化するための戦略まで、実践的に解説します。
楽天スーパーセールやお買い物マラソンで売上を伸ばしたい店舗や、クーポンを戦略的に活用したい事業者にとって、CA広告を最大限に活用するための重要な知識が得られる内容となっています。
目次
CA広告とは
CA広告(Coupon Advance:クーポンアドバンス広告)は、
クーポンという購買インセンティブを組み合わせた広告形式であり、通常の広告とは異なる特徴と強みを持っています。
検索結果ページ、ジャンルページなどに、クリック課金制(CPC)であり、広告がクリックされた場合のみ広告費が発生する仕組みは、RPP広告と同様です。
ただし、広告費に加えて、顧客がクーポンを利用して購入した場合のクーポン割引分も店舗負担となります。
つまり、CA広告のコストは「広告費(クリック課金)+クーポン割引額」の合計となります。
商品に応じて購入意欲の高いユーザーを自動で選定し、そのユーザーのみにアプローチできることが最大の特徴です。
広告が表示される場所
CA広告は、運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告)の配信先は、「ユーザーマッチング」と「検索キーワードマッチング」の2種類にわけられて配信します。
▼1.ユーザーマッチングの配信先
ユーザーの過去の購買・閲覧・お気に入りデータをもとに、購買感度が最も高いユーザーに合わせてクーポンが表示され、通常の商品よりも目立ちます。
RPP広告と同様に上位表示を狙えますが、クーポンという追加要素により、より高い訴求力を持ちます。
■配信先一覧
①楽天市場トップページ(PC/SP/APP)
②ジャンルトップページ(PC/SP)
③RaCouponトップページ(PC/SP)
④楽天グループ・メディア(PC/SP/APP)
※PC:パソコン/SP:スマートフォン/APP:アプリ(iOS/Android)
▼2.検索キーワードマッチングの配信先
ユーザーが検索したキーワードに関連したクーポンを表示されます。
キーワードは完全一致ではないので、この点は注意してください。
料金体系
CA広告の料金体系は、広告費とクーポン割引額の二重構造になっています。
▼広告費(クリック課金)
広告がクリックされた場合のみ、1クリックあたりの広告費が発生します。
入札額は商品やキーワードごとに設定でき、競合状況により実際の支払額が決まります。
▼クーポン割引額
顧客がクーポンを利用して購入した場合、クーポンの割引額が店舗負担となります。
例えば、500円OFFクーポンを設定している場合、顧客が購入すると500円が店舗から差し引かれます。
▼トータルコストの計算例
商品価格:5,000円 クーポン:500円OFF 広告クリック単価:100円で 購入に至った場合のトータルコスト
例:100円(広告費)+500円(クーポン)=600円
売上:4,500円(顧客の実質支払額) に対して、実質的な店舗受取額:4,500円-600円 = 3,900円
このように、広告費とクーポン割引の両方を考慮した上で、利益が確保できる価格設定とクーポン額の設定が重要です。
その他広告との違い
ここでは最も活用されている方が多いRPP広告とCA広告違いを確認していきます。
クーポンの有無
・RPP広告:クーポンなしで商品を表示する、純粋な広告配信です。
・CA広告:クーポン付きで商品を表示し、購買のインセンティブを提供します。
この違いにより、顧客の購買行動に大きな影響を与えます。
コスト構造
・RPP広告:広告費(クリック課金)のみが発生します。
・CA広告:広告費(クリック課金)+クーポン割引額の両方が発生します。
CA広告の方が総コストは高くなる傾向があります。
CA広告のメリット
CA広告を活用することで、店舗は多くの戦略的メリットを享受でき、特定の状況下で極めて高い効果を発揮します。
高いクリック率と購買率
クーポンという明確なお得感と検索画面の上部に表示されることにより、顧客の注目を集めやすく、通常の広告よりも高いクリック率が期待できます。
「〇〇円OFF」「〇%OFF」という具体的な割引額が表示されることで、顧客は商品価格を計算しやすく、購買の意思決定がスムーズになります。
価格競争力の強化
競合商品と価格が近い場合、クーポンの有無が購買の決定要因となることが多くあります。
同じような商品が並んでいる検索結果の中で、「クーポン」バッジが付いていることで、顧客の選択を自店舗に誘導できます。
実質的な販売価格を下げることで、価格に敏感な顧客層を効果的に獲得できます。
セール期間中の売上最大化
楽天スーパーセール、お買い物マラソン、楽天大感謝祭などの大型イベント期間中は、顧客がクーポンや割引を積極的に探しています。
このようなイベント期間中にCA広告を活用することで、通常時の数倍の売上を獲得できる可能性があります。
イベント期間は競合も広告を強化するため、クーポンという差別化要素が重要になります。
新規顧客の獲得
初めて自店舗を訪れる顧客にとって、クーポンは購買の心理的ハードルを下げる効果があります。
「まずはクーポンで試してみよう」という心理により、新規顧客の初回購入を促進できます。
一度購入してもらい商品やサービスに満足してもらえれば、リピート購入につながる可能性が高まります。
CA広告の設定方法
CA広告を開始するための基本的な設定手順を理解し、適切に設定することが成果への第一歩です。
①新規キャンペーン作成
運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告)の画面を開き、サブメニューの「キャンペー」をクリックし設定画面を開きます。その後「新規登録」ボタンをクリックします。
②キャンペーン詳細情報入力
順番に以下の必須項目を入力します。
・キャンペーン名:広告原稿には表示されません(店舗様が判別できる名前で登録してください)
・キャンペーン開始日時:開始したい日時を選択。最短当日以降の選択が可能
・継続月予算:1ヵ月を通してユーザーにリーチするための目安予算
・クーポン1獲得あたりの入札単価:以下2つの種別の選択が可能
[自動商品選定の場合]最低25円から1,000円まで設定可能
[手動商品選定の場合]最低40円から1,000円まで設定可能
・1ユーザーあたりの利用回数上限:最低、1回から無制限まで設定可能
・クーポン併用可否:他のクーポンと併用利用を設定可能
・値引率と配信商品設定:詳しい設定方法はこちらをご確認ください。
・除外商品リストの適用:商品選定で自動を選択した場合のみ適用可否が選択可能。
※商品選定で手動を選択した場合は、除外商品は適用できません。
上記項目すべて入力が完了したら[確認する]ボタンをクリックします。
③登録内容確認
キャンペーンの登録内容を確認し、修正したい場合は[キャンセル]ボタンをクリック。
登録完了したい場合は[登録する]ボタンをクリックします。
④その他操作
ここまでのステップで配信準備自体は完了ですが、[商品・キーワード設定]から商品設定や[除外商品]から配信を停止する商品を設定することも可能です。配信開始後は、クーポンの利用状況と広告のパフォーマンスを定期的に確認し、必要に応じて調整します。
効果的な運用のコツ
CA広告で成果を最大化するには、戦略的なクーポン設定と継続的な運用改善が不可欠です。
戦略的な商品選択
すべての商品にCA広告を使うのではなく、以下の条件を満たす商品を優先的に選択します。
▼CA広告に適した商品
・利益率が高く、クーポン割引後も十分な利益が残る商品
・価格競争が激しく、クーポンによる差別化が効果的な商品
・在庫が豊富で、大量販売が可能な商品 ・季節商品やセール商品で、短期間での売上最大化が必要な商品
・新規顧客に試してもらいたい商品
高額商品の場合は、金額値引き(〇円OFF)よりも割合値引き(〇%OFF)の方が、顧客にとって魅力的に感じられる場合があります。
楽天イベントとの連動
お買い物マラソン、0と5のつく日など、楽天のイベントやポイントアップデーに合わせてCA広告を強化するのも有効です。
イベント期間中は通常より広告予算 やクーポン額を増額することも有効な対策です。
これらの期間は顧客の購買意欲が極めて高く、CA広告の効果が飛躍的に高まるため、重点的に予算を投下すべきタイミングです。
データ分析と継続的な改善
CA広告の管理画面で、定期的にパフォーマンスデータを確認します。
▼主要な分析指標
・クリック数とクリック率
・クーポン利用数と利用率
・広告経由の売上
・広告費+クーポン費用の合計コスト
・ROAS(広告費用対効果)
・利益額(売上 – 商品原価 – 広告費 – クーポン費用)
クーポン利用率が低い場合は、クーポン額が魅力的でない可能性があるため、割引額を見直します。
クリック率は高いが購入に至らない場合は、商品ページの改善や価格設定の見直しが必要です。
CA広告運用の注意点
CA広告を効果的に運用するために、注意すべき点を理解しておくことが重要です。
併用不可なもの
定期や予約設定とは併用することができませんのでご注意ください。
利益率の確保
クーポン割引と広告費の両方が発生するため、トータルコストが高くなりやすい特性があります。
商品の原価、配送費、その他の経費を考慮し、広告費とクーポン費用を支払っても利益が残るか、事前に計算することが極めて重要です。
短期的な売上拡大を優先しすぎて、利益が出ない価格設定にならないよう注意が必要です。
クーポンの乱発を避ける
頻繁にクーポンを発行し続けると、顧客が「クーポンがあるまで待とう」という購買行動を取るようになります。
結果的に、クーポンなしでは売れない体質になり、利益率が恒常的に低下するリスクがあります。
クーポンは戦略的なタイミング(イベント期間など)に限定し、通常時は商品力やブランド力で勝負することも重要です。
在庫管理の徹底
CA広告で露出を強化し、クーポンで購買を促進すると、想定以上に商品が売れる可能性があります。
在庫切れが発生すると、販売機会を失うだけでなく、広告費も無駄になるため、十分な在庫確保が必要です。
特に楽天スーパーセールなどのイベント期間中は、通常の数倍の販売量を想定した在庫計画が重要です。
クーポン予算の管理
クーポンの発行数に上限を設定しないと、想定以上にクーポンが使用され、予算オーバーになる可能性があります。
クーポン作成時に配布数の上限を設定し、予算を超えてクーポンが使用されないようコントロールします。
まとめ
CA広告(クーポンアドバンス広告)は、クーポンという購買インセンティブを活用して、高いクリック率とコンバージョン率を実現する効果的な広告メニューです。
イベント期間中、在庫処分時、新規顧客獲得時に極めて高い効果を発揮します。
重要なのは、適切なクーポン額の設定、戦略的な商品選択、イベントとの連動、そして利益率を確保できる価格設計です。
広告費とクーポン費用の両方が発生するため、トータルコストを考慮した上で、利益が残る運用を心がけることが成功の鍵です。
自社での運用が困難な場合は、豊富な実績を持つ専門サービスの活用も有効な選択肢です。
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