2025.12.02
楽天市場の外部リンク申請とは?方法・効果・注意点を徹底解説
楽天市場で店舗を運営していると、「自社のYouTubeチャンネルを紹介したい」「InstagramやLINEのリンクを掲載したい」「自社ECサイトへ誘導したい」と考えることがあるでしょう。しかし、楽天市場では原則として、楽天市場以外のサイトへのリンク(外部リンク)の掲載が禁止されています。
外部リンクを無許可で掲載すると、違反点数制度の対象となり、最悪の場合は出店停止や契約解除といった重いペナルティを受ける可能性があります。しかし、適切な手続きを踏めば、外部リンクの掲載が認められるケースもあります。それが「外部リンク申請」です。
外部リンク申請を正しく行い、承認を得ることができれば、YouTubeの商品紹介動画、SNSアカウント、外部アンケートフォームなどを活用して、顧客により豊富な情報を提供し、売上向上につなげることができます。
この記事では、楽天市場の外部リンク申請の仕組み、申請方法、期待できる効果、そして違反を避けるための注意点まで、詳しく解説します。外部リンクを活用して店舗の魅力を最大限に伝えたい出店者にとって、必読の内容です。
楽天市場の外部リンクとは
まず、外部リンクの基本的な内容と、楽天市場におけるルールを理解しましょう。
外部リンクの定義
外部リンクとは、自サイトから他サイトへ遷移するリンクのことです。
楽天市場における外部リンクとは、楽天市場の店舗ページや商品ページから、楽天市場以外のウェブサイトへ誘導するリンクを指します。例えば、自社のコーポレートサイト、自社ECサイト、SNSアカウント(Instagram、X、Facebook、LINEなど)、YouTubeチャンネル、外部のアンケートフォームなどへのリンクが外部リンクに該当します。
楽天市場における外部リンクの原則禁止
楽天市場では、店舗ページやメールなどに外部リンクを掲載することが原則として禁止されています。
禁止の理由
この原則は、楽天市場というプラットフォーム内で顧客に完結した購買体験を提供するため、また、顧客を楽天市場外のサイトへ誘導し、楽天市場を介さない取引を行うことを防ぐために設けられています。
楽天市場は、出店者から月額利用料やシステム利用料を徴収することでビジネスを成り立たせているため、楽天市場を経由しない取引は、楽天市場の収益機会の損失につながります。
禁止されている外部リンクの例
具体的には、以下のような外部リンクの掲載が禁止されています。
自社のECサイトや他のECモール(Amazon、Yahoo!ショッピングなど)の店舗へのリンク、SNSアカウント(Instagram、X、Facebook、LINEなど)へのリンク(申請なしの場合)、YouTubeチャンネルへのリンク(申請なしの場合)、アクセス解析ツール(Google Analyticsなど)のタグ(申請なしの場合)、外部のアンケートフォームや問い合わせフォームへのリンク(申請なしの場合)などです。
禁止される場所
外部リンクの掲載が禁止される場所は、店舗ページや商品ページだけではありません。
店舗ページ・商品ページ全般、R-Mail(楽天メールマガジン)、サンクスメールなどの各種メール、レビューへの返信、R-Messe(メッセージ機能)、梱包資材・同梱物(チラシ、パンフレットなど)なども対象です。
梱包資材や同梱物への外部リンク記載も禁止されていることは、見落としがちなポイントです。チラシに自社ECサイトのURLやQRコードを印刷することも、規約違反となる可能性があります。
例外的に申請なしで掲載できる外部リンク
原則として外部リンクは禁止ですが、例外的に申請なしで掲載できる外部リンクもあります。
申請不要な外部リンクの例
主要配送会社(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便など)のトップページ、主要配送会社の荷物追跡サービスページ、公的サイト(消費者庁のリコール情報サイトなど)、楽天グループのサービスドメイン、その他、楽天市場が認めた特定のサービスページなどです。
これらのリンクは、顧客の利便性向上や安全性確保のために必要と認められているため、申請なしで掲載できます。
最新情報の確認
申請不要なリンクの範囲は変更される可能性があるため、RMS内の「店舗運営Navi」にある「外部リンク 利用・申請マニュアル」で最新情報を確認することが推奨されます。
無許可で外部リンクを掲載した場合の罰則
楽天市場に申請せず、無許可で外部リンクを掲載した場合、重いペナルティが科されます。
違反点数の加算
外部リンクの無許可掲載は、違反点数制度の対象です。違反の内容や重大性に応じて、2点から20点程度の違反点数が加算されます。
特に、楽天市場外のECサイトへ顧客を誘導する意図が明確な場合や、楽天市場からの指摘後も修正しない場合は、重い違反点数が加算されます。
段階的なペナルティ
違反点数が累積すると、段階的にペナルティが重くなります。
10点で警告、20点で7日間程度の出店停止、30点で14日間程度の出店停止、40点以上で契約解除(出店資格の剥奪)などのペナルティが科されます。
その他の制限
違反点数によるペナルティに加えて、各種ランキングへの掲載制限、検索表示順位のダウン、一時改装中処理、一部媒体への掲載制限、違約金の徴収などの措置が取られることもあります。
これらの制限は、売上に直接的な影響を与えるため、外部リンクの取り扱いには細心の注意が必要です。
楽天市場の外部リンク申請とは
外部リンク申請の仕組みと目的を解説します。
外部リンク申請の定義
楽天市場の外部リンク申請とは、楽天市場の店舗ページやメール、同梱物などに、楽天市場以外のサイトへのリンクを掲載するための正式な申請手続きです。
申請を行い、楽天市場から承認を得ることで、初めて外部リンクの掲載が可能になります。承認なしでの掲載は、前述の通り規約違反となります。
外部リンク申請の目的
外部リンク申請制度が設けられている目的は、以下の通りです。
顧客利益の保護
無制限に外部リンクが掲載されると、顧客が悪質なサイトに誘導されるリスクがあります。申請制度により、楽天市場が外部リンク先の内容を審査することで、顧客を保護します。
プラットフォームの健全性維持
楽天市場というプラットフォームの健全性を維持するため、適切な外部リンクのみを認める仕組みです。楽天市場を単なる集客手段として利用し、実際の取引は楽天市場外で行うという不公正な行為を防ぎます。
出店者の正当な利益との調整
一方で、出店者が自社ブランドの認知度向上や、顧客への情報提供充実のために外部コンテンツを活用したいというニーズも理解できます。申請制度は、楽天市場の利益と出店者の正当な利益をバランスさせるための仕組みです。
申請可能な外部リンクの種類
外部リンク申請により掲載が認められる可能性があるリンクは、以下のようなものです。
YouTubeなどの動画コンテンツ
商品の使用方法を説明する動画、商品レビュー動画、ブランドや店舗の紹介動画などは、申請により掲載が認められることがあります。
ただし、YouTubeチャンネル全体へのリンクを貼る場合、チャンネル内のすべての動画が許可条件を満たしている必要があります。特定の動画のみを許可してもらう場合は、その動画への直接リンクを申請します。
SNSアカウント(R-SNS経由)
Instagram、Facebook、LINE公式アカウント、楽天ROOMへのリンクは、楽天のSNS連携サービス「R-SNS」への申し込みを通じて掲載可能になります。R-SNSは有料オプションサービスです。
外部アンケートフォーム
顧客満足度調査などのアンケートフォームへのリンクは、内容によっては申請により認められることがあります。ただし、アンケート内容が楽天市場の商品・サービスに関連するものである必要があります。
その他の情報提供コンテンツ
商品の詳細スペックや使用上の注意を記載した外部ページ、ブランドの公式サイト(商品情報ページ)などは、内容によっては申請により認められる可能性があります。
外部リンク申請の方法・手順
外部リンク申請の具体的な手順を解説します。
申請前の準備:許可条件の確認
外部リンク申請を行う前に、申請ページが楽天市場の許可条件を満たしているか確認します。
主な許可条件
楽天市場が提供している機能やサイトである(申請対象外)、申請ページの内容が楽天市場の各種ガイドラインに違反していない、申請ページの内容が楽天出店の店舗や商品・サービスに関するものである、申請ページにエラー表示や表示崩れがない、申請ページから画面遷移をすべて確認できる、申請ページが情報提供したいページそのものである(リンク集ページではない)などです。
ガイドライン違反の確認
申請するページに、以下のような問題がないか確認します。
他のECサイトへの誘導、楽天市場外での取引を促す内容、虚偽・誇大な表現、公序良俗に反する内容、第三者の権利を侵害する内容(著作権侵害、商標権侵害など)などです。
RMSから申請フォームを提出
条件を満たしていることを確認したら、RMSから申請を行います。
申請手順
- RMSにログインします。
- 「各種申請・設定変更」ページに移動します。
- 「外部リンク申請」欄の「申請」ボタンをクリックします。
- 外部リンク管理メニューの「申請」ボタンをクリックします。
- 申請フォームの各項目を選択または入力します。
申請フォームの入力項目
申請するリンクのURL、リンクを掲載する場所(店舗ページ、商品ページ、メールなど)、リンク掲載の目的、リンク先の内容説明などを入力します。
正確かつ詳細に情報を記載することで、審査がスムーズに進みます。
申請結果の確認
申請を提出すると、楽天市場による審査が行われます。
審査期間
審査には、通常5営業日以内かかります。ただし、申請内容が複雑な場合や、追加確認が必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。
審査結果の通知
審査が完了すると、登録メールアドレス宛に結果通知が届きます。承認された場合は、申請したURLの外部リンクを掲載できるようになります。
不承認の場合
申請が不承認となった場合、その理由が通知されます。理由を確認し、必要な修正を行った上で、再度申請することが可能です。
SNSの外部リンクはR-SNSでの申請が必要
SNSアカウントへのリンクは、通常の外部リンク申請とは異なる手続きが必要です。
R-SNSとは
R-SNS(Rakuten Social Network Service)は、楽天市場の店舗でSNSを活用できるようにする有料オプションサービスです。
R-SNS対応のSNS
楽天ROOM、Instagram、Facebook、LINE公式アカウントの4つのSNSが対象です。
R-SNSの申し込み
R-SNSを利用するには、RMSから申し込み手続きを行います。月額料金が発生しますが、これらのSNSへのリンクを店舗ページに掲載できるようになります。
外部リンク申請で期待できる効果
外部リンク申請を行い、承認を得ることで、どのような効果が期待できるのかを解説します。
動画コンテンツで商品の魅力を伝えられる
YouTubeなどの動画コンテンツへのリンクが許可されると、商品の魅力をより効果的に伝えられます。
商品の使い方をわかりやすく説明
テキストや静止画像だけでは伝えきれない、商品の使用方法や動作の様子を、動画でわかりやすく説明できます。特に、家電製品、調理器具、美容機器などは、実際の使用シーンを見せることで、顧客の理解が深まります。
商品の質感やサイズ感を伝える
動画では、商品の質感、素材感、実際のサイズ感などを、静止画像よりもリアルに伝えられます。アパレル商品であれば、着用した際の動きや、生地の光沢感などを見せることができます。
ブランドストーリーの訴求
ブランドの歴史、製造工程、こだわりのポイントなどを動画で紹介することで、ブランドへの共感を生み、顧客ロイヤリティを高められます。
視聴者の滞在時間延長
動画コンテンツは、顧客の注目を集めやすく、ページ滞在時間の延長につながります。滞在時間が長いほど、購入率が向上する傾向があります。
SNSとの連携で顧客接点を増やせる
R-SNSを活用してSNSアカウントへのリンクを掲載することで、顧客接点を増やせます。
商品の使用イメージ、コーディネート例、ユーザー投稿のリポストなどを発信し、ビジュアルで商品の魅力を訴求できます。Instagramの投稿から楽天市場の商品ページへ誘導することも可能です。
ブランドのニュース、キャンペーン情報、顧客とのコミュニケーションなどを通じて、ブランドコミュニティを形成できます。
LINE公式アカウント
顧客と直接コミュニケーションを取り、新商品情報の配信、クーポンの提供、問い合わせ対応などを行えます。LINEは日本で最も利用者が多いSNSの一つであり、顧客との密な関係構築に効果的です。
楽天ROOM
楽天ROOM(楽天のSNS型ショッピングサービス)で商品を紹介し、口コミやレビューを通じて、新たな顧客を獲得できます。
アンケートで顧客の声を収集できる
外部アンケートフォームへのリンクが許可されると、顧客の声を効率的に収集できます。
顧客満足度の把握
購入後の満足度、商品の改善点、サービスへの要望などを収集し、店舗運営や商品開発に活かせます。
マーケティング情報の収集
顧客の年齢層、購入動機、使用シーンなどのデータを収集し、より効果的なマーケティング施策の立案に役立てられます。
顧客とのエンゲージメント向上
アンケートに回答してもらうことで、顧客との双方向のコミュニケーションが生まれ、エンゲージメントが向上します。
ブランド認知度の向上
外部コンテンツを活用することで、ブランド認知度を高められます。
多角的な情報発信
楽天市場の店舗ページだけでなく、YouTube、SNSなど複数のチャネルで情報発信することで、より多くの顧客にリーチできます。
コンテンツの二次拡散
YouTubeやSNSのコンテンツは、視聴者・フォロワーによってシェア・拡散される可能性があります。楽天市場の店舗ページだけでは難しい、口コミによる拡散効果が期待できます。
外部リンク申請の注意点
外部リンク申請を行う際、注意すべきポイントを解説します。
申請しても必ず承認されるわけではない
外部リンク申請を行っても、すべてが承認されるわけではありません。
審査基準
楽天市場は、申請内容を厳格に審査します。リンク先の内容が楽天市場のガイドラインに準拠しているか、顧客にとって有益な情報を提供しているか、楽天市場外への不当な誘導を意図していないかなどを総合的に判断します。
不承認の主な理由
リンク先に他のECサイトへのリンクが含まれている、リンク先の内容が商品・サービスと直接関連していない、リンク先に誇大広告や虚偽表示がある、リンク先が公序良俗に反する内容を含む、リンク先が第三者の権利を侵害している可能性があるなどが不承認の理由になります。
承認後もコンテンツの管理が必要
外部リンク申請が承認されても、その後の管理を怠ってはいけません。
リンク先コンテンツの適切な維持
承認されたリンク先のコンテンツを、常に適切な状態に保つ必要があります。例えば、YouTubeチャンネル全体が承認された場合、その後にアップロードする動画も、楽天市場のガイドラインに準拠したものでなければなりません。
定期的な確認
リンク先のコンテンツが、承認時の状態から大きく変更されていないか、定期的に確認しましょう。変更があった場合、再申請が必要になることがあります。
違反が発覚した場合
承認後にリンク先のコンテンツがガイドラインに違反していることが発覚した場合、承認が取り消され、違反点数が加算される可能性があります。
梱包資材・同梱物への記載も申請が必要
店舗ページやメールだけでなく、梱包資材や同梱物への外部リンク記載も申請が必要です。
見落としやすいポイント
商品に同梱するチラシやパンフレットに、自社ECサイトのURLやQRコードを印刷することも、外部リンクの掲載に該当します。これらも事前に申請し、承認を得る必要があります。
申請方法
梱包資材・同梱物への外部リンク記載も、RMSの外部リンク申請フォームから申請します。実際のチラシやパンフレットのデザイン案を提出し、審査を受けます。
R-SNSは有料サービス
SNSアカウントへのリンクを掲載するためのR-SNSは、有料オプションサービスです。
費用の確認
R-SNSの利用には、月額料金が発生します。費用対効果を考慮して、導入を検討しましょう。具体的な料金は、楽天市場のRMSまたはサポートに確認してください。
解約後の対応
R-SNSを解約すると、掲載していたSNSへのリンクは削除する必要があります。解約後も掲載し続けると、規約違反となります。
まとめ
楽天市場では、店舗ページやメール、梱包資材などに外部リンクを掲載することが原則として禁止されています。無許可で外部リンクを掲載すると、違反点数制度の対象となり、出店停止や契約解除といった重いペナルティを受ける可能性があります。
外部リンクを掲載したい場合は、楽天市場に「外部リンク申請」を行い、承認を得る必要があります。申請可能な外部リンクとして、YouTubeなどの動画コンテンツ、SNSアカウント(R-SNS経由)、外部アンケートフォーム、その他の情報提供コンテンツなどがあります。
外部リンク申請の手順は、申請前に許可条件を確認し、RMSから申請フォームを提出し、審査結果を待つという流れです。審査には通常5営業日以内かかり、承認されれば外部リンクを掲載できるようになります。
外部リンク申請により期待できる効果として、動画コンテンツで商品の魅力を効果的に伝えられる、SNSとの連携で顧客接点を増やせる、アンケートで顧客の声を収集できる、ブランド認知度を向上できるなどがあります。
注意点として、申請しても必ず承認されるわけではない、承認後もコンテンツの管理が必要、梱包資材・同梱物への記載も申請が必要、R-SNSは有料サービスであることを理解しておく必要があります。
外部リンクを適切に活用することで、顧客により豊富な情報を提供し、ブランドの魅力を多角的に伝え、売上向上につなげることができます。楽天市場の外部リンク申請制度を正しく理解し、規約を遵守しながら、効果的なコンテンツマーケティングを実践しましょう。
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