2026.10.25
FBAパートナーキャリアとは?Amazon納品の配送料金と使い方・注意点
この記事の監修者
株式会社PIC 代表取締役社長
山田留生
ECコンサルタントとして累計200社以上の事業成長を支援し、20社を超えるカテゴリートップ企業の創出に携わる。2024年、株式会社PICを創業。ECを単なる販売チャネルではなく、企業の「稼ぐ力」を高める経営戦略の一つと捉え、商品戦略・マーケティングから収益改善まで幅広く支援。企業の利益が雇用を生み、地域や日本社会の活性化につながるという信念のもと、日本企業の成長を支えるプラットフォームの構築を目指している。
毎回のFBA納品送料が負担になっており、少しでも安く送る方法を探している方もいるかもしれません。
この記事を読めば、fbaパートナーキャリアとは何かを理解し、その使い方をマスターすることで、通常の配送料金よりも安い料金で、かつ最小限の手間でAmazonの倉庫へ納品を完了できるようになります。
パートナーキャリアとは、Amazonが提携する配送業者を特別料金で利用できる出品者向けのサービスです。
この記事で分かること
・FBAパートナーキャリアの仕組みと配送料金を削減できる理由
・納品プラン作成から集荷依頼まで全4ステップで完結させる手順
・サイズ制限や手続きルールなど納品トラブルを防ぐためのポイント
全4ステップで納品完了を目指すFBAパートナーキャリアサービスの全体概要

FBAパートナーキャリアサービスは、Amazonの出品者がFBA倉庫へ商品を納品する際に、提携配送会社を割引料金で利用できるオプションです。
利用手順は、セラーセントラルで納品プランを作成後、荷物の情報を入力して配送料を見積もり、専用ラベルを印刷して貼り付け、提携の配送業者に集荷を依頼するという4つのステップで完了します。
このサービスを活用することで、納品作業の手間とコストを大幅に削減可能です。
まずは、最初の手順である納品プランの作成から始めます。
ステップ1:セラーセントラルで納品プランを作成する

FBAパートナーキャリアを利用するための最初のステップとして、Amazonセラーセントラルで納品プランを作成します。
在庫管理画面からFBA倉庫へ送りたい商品を選択し、「在庫商品を納品/補充」を選んで画面の指示に従い、納品元の住所や梱包タイプなどの必要情報を入力してください。
このプロセスで、どの商品をどれだけ納品するかをAmazonのシステムに登録します。
AmazonFBA納品方法や基本的な流れについては、「AmazonFBA納品の方法」で詳しく紹介しています。
配送可能なサイズ制限に関する確認事項

納品プランを作成する前に、輸送箱のサイズと重量が規定内に収まっているかを確認します。
FBAパートナーキャリアで扱える荷物は、配送業者によってサイズと重量の規定が異なります。例えば、日本郵便では3辺合計170cmまでかつ重量25kg以下、ヤマト運輸では3辺合計160cmまでかつ重量30kg以下と定められています。
これらのサイズ制限を超過する荷物は、パートナーキャリアの利用対象外となり、FC(フルフィルメントセンター)で受領を拒否される可能性があるため、梱包後の寸法と重量を正確に測定することが重要です。
危険物納品時にパートナーキャリアが選べないよくある失敗
商品に引火性の液体やガス、リチウムイオン電池などが含まれている場合、その商品は「危険物」として扱われます。
危険物に該当する商品はFBAパートナーキャリアの配送対象外であるため、納品プラン作成時にパートナーキャリアの選択肢自体が表示されません。
事前にASIN(商品識別番号)ごとに危険物審査のステータスを確認し、対象外商品が含まれていないかチェックすることが、手続きをスムーズに進めるための失敗しないポイントです。
ヤマト運輸を利用した際の受領スピードに関する補足情報
FBAパートナーキャリアでヤマト運輸を選択して納品すると、FBA倉庫に到着してからの受領処理が通常よりも早く完了する傾向があります。
これはAmazonとヤマト運輸との連携によるもので、特にセール期間前などの繁忙期において、販売機会を逃さないための大きなメリットとなり得ます。
公式に保証されているわけではありませんが、多くのセラーがこの受領スピードの速さを利点として挙げています。
納品プランを作成したら、次は具体的な配送料金を確認するステップに進みます。
ステップ2:荷物の寸法を入力して配送料金を見積もる
納品プランの作成後、発送準備の画面で輸送箱の寸法(縦・横・高さ)と重量を正確に入力します。
入力が完了すると、提携キャリア(ヤマト運輸または日本郵便)ごとの配送料金が自動的に見積もられます。
この料金は、Amazonと配送会社間の契約に基づく特別割引が適用された金額です。
ここで算出された見積もりを確認し、利用するキャリアを選択して次に進みます。
請求承認前に配送料金を確認する際の確認事項
見積もり料金が表示されたら、「請求額を承認」ボタンをクリックする前に、必ず金額に間違いがないかを確認してください。
FBAパートナーキャリアの配送料は、一度承認すると原則としてキャンセルや変更が困難になります。
特に複数の箱を納品する場合は、それぞれの箱に対する料金が正しく計算されているか、合計金額は想定の範囲内かなど、慎重にチェックする作業が求められます。
サイズ測定ミスによる受領拒否というよくある失敗
入力した荷物のサイズや重量と、配送業者が集荷時に測定した実際の数値に差異があった場合、追加料金を請求されたり、最悪のケースではFBA倉庫での受領を拒否されたりする可能性があります。
特に、梱包材の厚みで想定よりサイズが大きくなることはよくある失敗です。
メジャーなどを用いて、梱包が完了した状態の箱の3辺の長さと全体の重量を1mm、1g単位で正確に測定し、入力ミスがないように注意します。
売上金から送料が自動相殺される仕組みに関する補足情報
FBAパートナーキャリアを利用した場合、配送料は集荷時に現金や着払いで支払う必要がありません。
発生した送料は、後日Amazonアカウントのペイメントレポートに計上され、売上金から自動的に相殺される仕組みです。
これにより、発送の都度支払い手続きをする手間が省け、キャッシュフローの管理が簡素化されます。
料金の見積もりと承認が完了したら、配送用ラベルの準備に移ります。
ステップ3:専用ラベルを印刷してダンボールへ貼り付ける

配送料金の請求を承認すると、セラーセントラルの画面上で配送ラベルがPDFファイルで生成されます。
このラベルをダウンロードし、プリンターで印刷してください。
印刷したラベルには、宛先であるFBA倉庫の情報と配送用のバーコードが含まれています。
この配送ラベルを、輸送箱の見やすく平らな面に、剥がれないようにしっかりと貼り付けます。
ヤマト運輸の専用台紙396番を事前に用意する確認事項
ヤマト運輸を利用して発送する場合、印刷には専用のラベル用紙「送り状発行システムB2クラウド対応ラベルシート(商品コード:396)」の使用が推奨されています。
この用紙はシール形式になっており、印刷してそのまま貼り付けられるため便利です。
ヤマト運輸の営業所や担当のセールスドライバーに依頼すれば、無料で入手できます。
事前に在庫を確認し、余裕をもって用意しておくことが重要です。
普通紙に印刷することも可能ですが、貼り付けの手間がかかります。
通常コピー用紙をテープで覆ってバーコードが読み取れなくなるよくある失敗
専用用紙がない場合に、通常コピー用紙に印刷したラベルをダンボールに貼り、その上から透明な梱包テープで全体を覆ってしまうと、テープの光沢が光を反射し、配送センターのバーコードスキャナで正しく読み取れなくなることがあります。
これにより配送遅延や納品エラーが発生する原因となります。
テープを使用する場合は、バーコード部分を避けて貼るか、専用のラベル用紙を使用することが確実な方法です。
複数個口配送時に箱番号の貼り間違いを防ぐ補足情報
一度に複数の輸送箱を納品する場合、生成される配送ラベルには「1/3」「2/3」といった形式で個口番号が印字されます。
納品プランで登録した箱の中身と、貼り付けるラベルの番号が一致しているかを必ず確認してください。
異なるラベルを貼ってしまうと、FBA倉庫での受領時にエラーとなり、商品の販売開始が大幅に遅れる原因となります。
ラベルの準備が整えば、いよいよ最後の発送手続きです。
ステップ4:ヤマト運輸へ集荷依頼を出して荷物を発送する
配送ラベルを輸送箱に貼り付けたら、ヤマト運輸へ集荷を依頼します。
集荷の依頼は、ヤマト運輸の公式ウェブサイトまたはサービスセンターへの電話で行えます。
依頼時には、FBAパートナーキャリアの荷物であることや、荷物の個数、希望する集荷日時を伝えます。
あとは指定した日時にドライバーが荷物を取りに来るのを待つだけです。
コンビニ持ち込みが不可である点に関する確認事項
FBAパートナーキャリアを利用して発送する荷物は、コンビニエンスストアやヤマト運輸の取扱店へ持ち込むことはできません。
発送方法は、ヤマト運輸の営業所へ直接持ち込むか、自宅や事業所への集荷を依頼するかのいずれかです。
日本郵便のゆうパックを利用する場合も同様に、郵便局への持ち込みまたは集荷依頼のみとなり、コンビニ経由での発送は対象外ですので注意が必要です。
請求承認から3時間経過後のキャンセル不可というよくある失敗
セラーセントラルで配送料金の請求を承認した後、3時間以内であれば納品プランの画面からキャンセルが可能です。
しかし、承認から3時間を経過するとキャンセルはできなくなり、実際に荷物を発送しなかったとしても配送料が請求されてしまいます。
箱のサイズを間違えた、商品を追加したいなどの理由で変更が必要な場合は、迅速にキャンセル手続きを行う必要があります。
集荷時の送り状手書きが一切不要になる補足情報
FBAパートナーキャリアを利用する大きなメリットの一つが、発送手続きの簡便さです。
事前に印刷した専用ラベルが送り状の役割を果たすため、集荷時に手書きの伝票を用意する必要は一切ありません。
集荷に来たドライバーにラベルを貼った荷物を渡すだけで発送作業が完了し、時間と手間を大幅に削減できます。
以上のステップを理解した上で、利用時によくある疑問点も解消しておきましょう。
FBAパートナーキャリアの利用時に生じる疑問
FBAパートナーキャリアサービスを利用するにあたり、多くの出品者が抱く共通の疑問があります。
例えば、専用伝票の入手方法、料金の比較、そして配送可能な商品の範囲などです。
これらの点を事前に解消しておくことで、よりスムーズにサービスを活用できます。
FBAパートナーキャリアの専用伝票シールはどこで入手できる?
ヤマト運輸を利用する場合、専用のラベル用紙(商品コード396)をヤマト運輸の営業所または担当セールスドライバーから無料で入手できます。
手書きの送り状は不要です。
日本郵便を利用する場合は専用用紙はなく、セラーセントラルからダウンロードしたラベルをA4の普通紙に印刷して使用します。
FBAパートナーキャリア利用時の配送料金は通常配送より安くなる?
はい、多くの場合で通常配送より安くなります。
Amazonと配送会社との大口契約に基づく特別料金が適用されるため、個人が出品のために荷物を送る際の通常運賃や、他の割引サービスを利用するよりも配送料を低く抑えることが可能です。
特に遠方のFBA倉庫への納品では、その差が大きくなります。
FBAパートナーキャリアで危険物対象商品は配送できる?
いいえ、配送できません。
引火性液体やスプレー缶、リチウムイオン電池を含む商品など、消防法や航空法で定められた危険物はFBAパートナーキャリアサービスの対象外です。
納品プラン作成時に危険物が含まれていると、パートナーキャリアの選択肢が表示されないため、別の配送方法を選択する必要があります。
まとめ
FBAパートナーキャリアは、AmazonのFBAサービスを利用して商品を納品する際に、提携配送業者の送料割引と効率的な手続きを提供するサービスです。
セラーセントラルでの簡単な4ステップで、通常より安い料金で納品が完了し、送料は売上金から自動決済されます。
サイズ制限や危険物など一部注意点はありますが、これらを理解して活用すれば、Amazonでの販売活動における物流コストと作業負担を大幅に軽減できます。
もし、FBAパートナーキャリアの利用やAmazonへの納品作業、物流コストの最適化を自社だけで進めることが難しいと感じられる場合には、専門家のサポートをご検討ください。
株式会社PICでは、Amazonをはじめとする各種ECモールにおける運営支援の豊富な経験とノウハウを有しており、FBA納品プランの作成や納品手続きのサポートはもちろん、在庫管理、配送方法の見直し、物流コストの分析・最適化まで包括的なサポートをご提供しております。
FBAパートナーキャリアは、Amazonのフルフィルメントセンターへ商品を納品する際の配送手段の一つですが、利用条件や配送料金、梱包ルールなどを正しく理解し、自社に適した納品方法を選択することが重要です。貴社の商品特性や出荷量、運営体制に合わせて、納品業務の効率化と物流コストの削減につながる最適な運営方法をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ECの窓口編集部です。ECの窓口では、編集部が日々ECサイトをコンサルティングをしている実績をもとに、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピング、自社ECサイト運営に役立つノウハウをご提供します。日々のECサイト運営にぜひお役立てください。
ECの窓口.comについてはこちら(ECの窓口.comとは:https://ec-counter.com/about)を参照ください。
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