2026.06.19
Amazon A+コンテンツの作り方【売上向上につながる効果的な活用法】
Amazon A+コンテンツは、商品ページの説明欄をリッチなビジュアルとテキストで充実させる機能であり、ブランド登録を完了した出品者が利用できる強力なマーケティングツールです。
通常の商品説明文だけでは伝えきれない商品の魅力や、ブランドストーリー、使用方法、顧客の声などを、画像や動画、比較表などを駆使して視覚的に訴求できます。
A+コンテンツを適切に活用することで、転換率(購入率)の向上、返品率の低下、ブランド認知度の向上など、様々な効果が期待でき、Amazonでの売上を大きく伸ばすことができます。
本記事では、A+コンテンツの基本から作成の具体的な手順、効果的なデザインのポイント、モジュールの選び方、成功事例、承認されやすい作り方まで、売上向上につながる実践的な方法を詳しく解説していきます。
A+コンテンツとは
A+コンテンツは、Amazonの商品ページを強化するための重要な機能です。
A+コンテンツの基本的な概念と、なぜ重要なのかを理解することが活用の第一歩となります。
通常の商品説明との違いを把握し、A+コンテンツならではのメリットを理解しましょう。
A+コンテンツの基本概念
A+コンテンツは、Amazon商品ページの「商品の説明」セクションに表示される、リッチなビジュアルコンテンツです。
通常の商品説明は、テキストのみで構成されますが、A+コンテンツでは、高品質な画像、動画、比較表などを使用できます。
ブランドストーリー、商品の詳細な特徴、使用方法、顧客の声、他商品との比較など、様々な情報を視覚的に魅力的な形で提供できます。
A+コンテンツは、商品ページの下部に表示され、顧客が詳細情報を確認する際に目にする重要なコンテンツです。
スマートフォンでも最適化されて表示されるため、モバイルユーザーにも効果的に訴求できます。
A+コンテンツとEBC(旧名称)の関係
A+コンテンツは、以前は「EBC(Enhanced Brand Content)」または「A+ Content Manager」と呼ばれていました。
2018年頃に「A+コンテンツ」という名称に統一されましたが、機能的には同じものです。
古い情報やガイドでは「EBC」という名称が使われていることもありますが、現在の正式名称は「A+コンテンツ」です。
さらに、プレミアムA+コンテンツ(Premium A+)という上位版も存在し、より高度な機能が利用できます。
利用条件とブランド登録
A+コンテンツを利用するためには、Amazon Brand Registry(ブランド登録)を完了している必要があります。
ブランド登録には、商標登録が完了していることが前提条件です。
まだ商標登録をしていない場合は、特許庁への商標登録出願を行い、登録が完了した後、Amazonブランドレジストリに申請します。
ブランド登録が承認されると、A+コンテンツをはじめ、ブランド分析、スポンサーブランド広告、ストアページなど、様々な機能が利用可能になります。
ベンダーセントラルを利用しているベンダー(Amazonへの卸売業者)も、A+コンテンツを利用できます。
第三者の商品への相乗り出品では、A+コンテンツは作成できません(自社ブランドの商品のみ)。
A+コンテンツのメリット
A+コンテンツを活用することで、様々なメリットが得られます。
転換率(購入率)の向上として、Amazonの公式データでは、A+コンテンツにより平均5%から10%程度の転換率向上が報告されています。
商品理解の促進として、詳細な画像や説明により、顧客が商品をより深く理解でき、購入の意思決定がしやすくなります。
返品率の低下として、商品の詳細や使用方法を事前に理解することで、「思っていたのと違う」という理由での返品が減少します。
ブランドストーリーの訴求として、ブランドの理念や背景を伝えることで、ブランドへの共感と信頼が高まります。
競合との差別化として、通常の商品説明だけの競合商品と比較して、視覚的に優れたページは顧客の印象に残ります。
SEO効果として、A+コンテンツ内のテキストは検索対象となり、Amazon内検索での露出向上にも貢献します。
A+コンテンツの作成手順
A+コンテンツの作成は、Amazon Seller Centralから行います。
基本的な作成手順を理解することで、スムーズにコンテンツを公開できます。
初めて作成する場合でも、手順を追って進めれば問題ありません。
Seller Centralでの作成開始
Amazon Seller Centralにログインし、メニューから「在庫」→「商品紹介コンテンツ管理」から作成できます。
「A+コンテンツを作成」ボタンをクリックし、新規作成を開始します。
コンテンツの名前を入力します(これは内部管理用の名前で、顧客には表示されません)。
言語を選択します(日本のAmazon.co.jpの場合は日本語)。
対象となるASIN(商品)を追加します(後から追加・削除も可能です)。
モジュールの選択と配置
A+コンテンツは、複数の「モジュール」を組み合わせて構成します。
モジュールとは、画像とテキストの配置パターンがあらかじめ定義されたテンプレートです。
利用可能なモジュールの一覧から、使用したいモジュールを選択し、ドラッグ&ドロップでページに配置します。
一つのA+コンテンツには、最大7つのモジュールを配置できます。
モジュールの順序は、ドラッグ&ドロップで変更できます。
各モジュールには、画像をアップロードし、テキストを入力します。
モジュールの種類としては、標準画像とテキスト、比較表、画像と説明の組み合わせ、Q&A形式、技術仕様など、様々なタイプがあります。
画像のアップロードと要件
各モジュールに使用する画像をアップロードします。なお、画像要件としては下記の表をご確認ください。
| モジュールの種類 | 画像サイズ(ピクセル) |
| テキスト付き標準画像ヘッダー | 970 × 600 |
| スタンダードプロダクト説明テキスト | – |
| スタンダードマルチイメージモジュールA | 300 × 300(4枚) |
| スタンダード企業ロゴ | 600 × 180 |
| 商品の比較表 | 150 × 300(5枚) |
| 標準4つのイメージとテキスト象限 | 135 × 135(4枚) |
| 標準のイメージと明るい色のテキストオーバーレイ | 970 × 300 |
| 標準テキスト | – |
| 標準技術仕様 | – |
| 標準的な3つの画像とテキスト | 300 × 300(3枚) |
| 標準的な4つの画像とテキスト | 220 × 220(4枚) |
| 標準的なイメージおよび暗いテキストのオーバーレイ | 970 × 300 |
| 標準的な単一のイメージとハイライト | 300 × 300 |
| 標準的な単一のイメージと仕様詳細 | 300 × 300 |
| 標準的な単一の右の画像 | 300 × 300 |
| 標準的な単一の左の画像 | 300 × 300 |
| 標準的な単一画像・サイドバー | 300 × 400、350 × 175 |
画像は高品質なものを使用し、ぼやけたり荒れたりしていないことを確認します。
画像には、商品の特徴、使用シーン、詳細、比較情報などを含めます。
テキスト量が多すぎる画像は避け、視覚的にすっきりとしたデザインを心がけます。
Amazonのガイドラインに違反する内容(誇大広告、他社のロゴ、顧客レビューの引用など)は含めないよう注意します。
テキストの入力
各モジュールのテキスト欄に、商品の説明や情報を入力します。
見出しや本文など、モジュールにより入力欄が異なります。
文字数制限があるため、簡潔で分かりやすい文章を心がけます。
キーワードを自然に含めることで、検索対策にもなります。
ただし、キーワードの詰め込みすぎは避け、読みやすさを優先します。
誇大表現や虚偽の内容は避け、正確な情報を提供します。
テキストは、画像と重複しない情報を提供し、相互補完する形が理想的です。
プレビューと確認
すべてのモジュールの編集が完了したら、プレビュー機能で実際の表示を確認します。
デスクトップ表示とモバイル表示の両方をチェックし、レイアウトが崩れていないか確認します。
画像が正しく表示されているか、テキストが読みやすいか、全体のバランスが良いかを確認します。
リンク(他の自社商品へのリンクなど)が正しく機能するか確認します。
誤字脱字がないか、最終チェックを行います。
承認申請と公開
内容に問題がなければ、Amazonに承認申請を提出します。
Amazonによる審査が行われ、通常数営業日以内に結果が通知されます。
審査では、Amazonのガイドラインに準拠しているか、画像やテキストの品質が適切かなどが確認されます。
承認されると、指定したASINの商品ページにA+コンテンツが公開されます。
却下された場合、理由が通知されるので、修正して再申請します。
公開後も、内容を編集・更新することができますが、変更には再度審査が必要です。
効果的なA+コンテンツのデザインポイント
A+コンテンツの効果を最大化するためには、デザインや内容を戦略的に設計することが重要です。
単に見た目が良いだけでなく、顧客の購買決定を後押しするコンテンツを作成します。
効果的なA+コンテンツのベストプラクティスを理解しましょう。
ストーリーテリングの構成
A+コンテンツは、上から下へとストーリーが流れるように構成します。
最初のモジュールでブランドストーリーや商品の全体像を紹介し、顧客の興味を引きます。
中盤のモジュールで、商品の詳細な特徴、メリット、使用方法などを具体的に説明します。
最後のモジュールで、購入を後押しするメッセージや、他の関連商品の紹介を行います。
全体として、顧客が商品を理解し、購入したくなる流れを作ることが重要です。
高品質な画像の使用
A+コンテンツの効果は、画像の品質に大きく依存します。
プロのカメラマンやデザイナーに依頼し、高品質な商品写真やインフォグラフィックを作成します。
画像は明るく、鮮明で、商品の魅力が伝わるものを使用します。
白背景だけでなく、使用シーンや雰囲気を伝える背景画像も効果的です。
画像内のテキストは最小限に留め、視覚的に理解できるデザインを心がけます。
カラー、フォント、デザインスタイルを統一し、ブランドの一貫性を保ちます。
商品の特徴とメリットの明確化
顧客は「商品の特徴」よりも「自分にとってのメリット」に関心があります。
単に「〇〇素材を使用」と言うだけでなく、「〇〇素材だから耐久性が高く、長期間使用できます」のように、メリットを明確に示します。
商品の差別化ポイントを強調し、なぜこの商品を選ぶべきかを明確にします。
技術的な仕様や専門用語は、一般の顧客にも分かりやすい言葉で説明します。
使用前後の比較や、問題解決のストーリーを示すことも効果的です。
使用方法の視覚的な説明
商品の使い方が分からないと、購入をためらう顧客もいます。
ステップバイステップの画像や、使用シーンの写真で、使用方法を視覚的に説明します。
「誰でも簡単に使える」ことを示すことで、購入のハードルを下げられます。
組み立てや設定が必要な商品では、その手順を分かりやすく示します。
よくある使用ミスや注意点も示すことで、返品率の低下にもつながります。
比較表の活用
複数のバリエーションやモデルがある商品では、比較表が効果的です。
サイズ、色、機能、価格などの違いを一覧表で示すことで、顧客が最適な選択をしやすくなります。
競合商品との比較ではなく、自社商品のバリエーション間の比較に留めます(Amazon仕様上、競合商品との直接比較はできない仕様です)。
比較表は、視覚的に見やすく、情報が一目で分かるデザインにします。
社会的証明の活用
顧客の声やメディア掲載実績などの社会的証明は、信頼性を高めます。
ただし、Amazonのガイドラインでは、顧客レビューを直接引用することは禁止されています。
「〇〇万人が愛用」「〇〇誌で紹介されました」といった実績は、事実であれば記載できます。
受賞歴や認証マーク(有機認証、品質認証など)も、信頼性を高める要素です。
過度な誇張は避け、事実に基づいた情報のみを記載します。
モバイル最適化
Amazonの購入者の多くはスマートフォンを使用しているため、モバイルでの表示を最優先で考えます。
画像内のテキストが小さすぎないか、モバイルでも読めるか確認します。
情報を詰め込みすぎず、スクロールしても疲れない適度な情報量にします。
モバイルプレビューを必ず確認し、レイアウトが崩れていないかチェックします。
重要な情報は上部に配置し、スクロールせずに見える位置に置きます。
A+コンテンツが却下される理由と対策
A+コンテンツは、Amazonの審査を通過する必要があります。
ガイドラインに違反している場合、却下され、修正が必要になります。
却下される主な理由を理解し、事前に対策することが重要です。
禁止されているコンテンツ
Amazonのガイドラインでは、以下のようなコンテンツが禁止されています。
顧客レビューの引用や、星評価の表示は禁止されています。
他社ブランドや競合商品の名前、ロゴを含めることは禁止されています。
「今すぐ購入」「カートに入れる」といった購入を促す言葉は禁止されています(Amazonのシステムに任せる)。
価格やプロモーション情報(「〇〇%OFF」「セール中」など)は禁止されています(価格は変動するため)。
在庫状況や配送情報(「在庫あり」「翌日配送」など)は禁止されています。
保証内容の詳細な記載は制限されており、簡潔な記載に留める必要があります。
時間的な表現(「今年の新商品」「最新モデル」など)は、時間が経つと不正確になるため避けます。
画像の品質基準
画像の品質が低いと、却下される可能性があります。
ぼやけた画像、解像度が低い画像、圧縮により劣化した画像は却下されます。
画像内のテキストが多すぎる、または読みにくい場合も却下されることがあります。
不適切な内容(性的な表現、暴力的な表現など)を含む画像は禁止されています。
Amazonのロゴや、他社のロゴを無断で使用することは禁止されています。
テキストの品質基準
テキストの内容や品質も審査対象です。
誤字脱字が多い、文法が不適切な場合は却下される可能性があります。
誇大広告や虚偽の内容は禁止されています。
「世界一」「最高」といった根拠のない最上級表現は避けるべきです。
薬機法や景品表示法に違反する表現(特に健康食品や化粧品)は禁止されています。
却下された場合の対応
A+コンテンツが却下された場合、Amazonから理由が通知されます。
通知された理由を確認し、該当箇所を修正します。
具体的にどの部分が問題なのか分からない場合は、Amazonサポートに問い合わせます。
修正後、再度申請します。
再申請でも却下される場合は、より慎重に内容を見直し、ガイドラインを再確認します。
専門家による包括的な支援
A+コンテンツの作成には、デザインスキル、コピーライティング、Amazonのガイドライン理解など、多様な専門知識が必要です。
自社だけで高品質なA+コンテンツを作成することが難しい場合、専門家のサポートが効果的です。
Amazon運営代行やコンサルティングサービスが、A+コンテンツ作成を包括的に支援します。
Amazon運営代行によるA+コンテンツ制作
Amazon運営代行会社では、A+コンテンツの企画から制作、申請まで一貫して支援してくれます。
プロのデザイナーとコピーライターが、高品質なビジュアルとテキストを作成します。
商品の特性や強みを分析し、最も効果的な訴求内容を提案します。
Amazonのガイドラインを熟知しており、承認されやすいコンテンツを作成できます。
複数の商品のA+コンテンツを効率的に制作し、ブランド全体の統一感を保ちます。
公開後の効果測定と改善提案も行い、継続的に転換率を向上させます。
コンサルティングによる戦略設計
より戦略的なアプローチでA+コンテンツを活用したい場合、Amazonコンサルティングサービスが効果的です。
競合分析を行い、差別化ポイントを明確にした上で、A+コンテンツの戦略を立案します。
商品カテゴリーや顧客層に応じた、最適なモジュール構成とストーリーを提案します。
A+コンテンツだけでなく、商品ページ全体(タイトル、箇条書き、メイン画像など)の最適化を統合的にサポートします。
A/Bテストの実施と分析により、継続的に効果を改善します。
まとめ
Amazon A+コンテンツは、ブランド登録を完了した出品者が利用できる強力なマーケティングツールです。
高品質な画像、動画、比較表などを使用して、商品の魅力を視覚的に訴求できます。
A+コンテンツにより、転換率の向上、返品率の低下、ブランド認知度の向上など、様々な効果が期待できます。
作成は、Seller Centralから行い、モジュールを選択・配置し、画像とテキストを入力する流れです。
効果的なA+コンテンツには、ストーリーテリングの構成、高品質な画像、商品のメリットの明確化、使用方法の視覚的説明、モバイル最適化が重要です。
Amazonのガイドラインでは、顧客レビューの引用、他社ロゴの使用、価格情報、購入を促す言葉などが禁止されています。
画像とテキストの品質基準を満たし、誇大広告や虚偽の内容を避けることで、承認されやすくなります。
A+コンテンツは、公開後も効果を測定し、継続的に改善することで、より高い効果が得られます。
高品質なA+コンテンツの作成には、専門的なスキルが必要なため、専門家のサポートを活用することも効果的です。
もし、A+コンテンツの作成やAmazonでの売上向上を自社だけで実施することが難しいと感じられる場合には、専門家のサポートをご検討ください。
株式会社PICでは、Amazonをはじめとする各種ECサイトにおけるA+コンテンツ制作の豊富な経験とノウハウを有しており、企画から制作、申請、効果測定まで包括的なサービスをご提供しております。
貴社のAmazonでの売上向上に向けて、最適なA+コンテンツをご提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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